フリーランスの知っておきたいお金と税金と節税

こんにちは、カッシーです。
この記事は「フリーランスの今年とお金の話 Advent Calendar 2016」 12日目の記事です。

普段はクリエイター・フリーランスの駆け込み寺として
イベント・セミナー・スクール的なことから普通のクリエイターっぽくロゴデザインやWebサイト作ったり広告運用などもやります。

基本好きなことを仕事でやっていくタイプなのであまり自分は◯◯だという枠は持ってないタイプで自分=職業みたいな感覚です。

興味がある方はぜひプロフィール(長いよ!)を読んでいただくと嬉しいです。

先日「【独立前編】よくあるフリーランス悩み相談あるあるアンサー」を書きましたが今回はよりお金にフォーカスしたお話です!

これからフリーランスになる人に知って欲しいことと、あまり他の人が言わないお金の話をしたいと思います。

前半Tips寄り、後半面白い&マインド系です。

フリーランスの駆け出しのお金事情やお金の苦労をまとめた記事公開!】
より幅広く知りたい人に向けてクリエイターやフリーランスのお金事情や独立駆け出しの話など紹介しています。

事業用に新しく銀行口座を作ろう

僕が独立するセミナーにて口酸っぱく言うてるのがコレ。
これからフリーランスとして独立する、副業を始めると言うならば最初にそれ用に銀行口座を作ることを勧めしています。

大きな理由として2つ。
1.プライベートと仕事の境目が無くなる怖さ
2.確定申告で「預金出納帳」が存在する

※ここでいう事業用というのは屋号名義で口座を作るとかじゃなくて単純にプライベートと仕事用を分けておこうという話

プライベートと仕事の境目が無くなるというのは、振込されて入金されるとそのまま「自分が自由に使えるお金」って個人の財布感覚になっちゃうんですよね。
でも経営では

“経費=売上を上げるため”

なんです。なので仕事で稼いだお金は少なからず次に繋げていく経費に使う必要があります。

実際にはそこから次に投資したり、税金を払ったりするので家賃や飲み代や欲しいもの買うお金と、ごちゃまぜになると経験上よろしくないです。

この利益を次に活かすためには・・・って考えていくのは、自分がやりたいことを継続していく上で大事な自問自答です。

そして次に確定申告で預金出納帳が存在すること。
簿記が分からない人に向けて言うと、控除が多めに受けられる青色申告をする際にそっくりそのまま口座のやりとりを全て書くものです。・・すべてですよ?w

もし、プライベートの銀行口座と仕事の入金先をごっちゃにしているとどうなるか?想像してみてください。

銀行でちょっと小遣いをおろした時など事業主に貸したという勘定科目の「事業主貸」ばかりが帳簿に並び、それだけ事業と関係ない項目が増えてしまうので最終的にまとめあげたときに結構気になります。

Web系の人にわかりやすく言うなら“自分のアクセスした情報がアクセス解析にたくさん混ざってる状態”ですね。

そうすると分析するとき、なんで対策してなかったのだとモチベ下がると思いますがそう言うイメージ。これ想像以上に精神的にめんどくささを感じますので最初に口座を分けといて欲しいです。

当然ですがお金を出し入れした回数が多いほど帳簿に書く量が増えるので、自分に対する自由なお金は給与としてまとめて引き出しておくのが望ましいです。

後述しますが大体freeeやMFクラウドみたいなクラウド会計サービスと連携したい方が多いと思うので使いたい会計サービスと連携できるネットバンクがオススメです。

僕の一押しは自動振替(自動振込み)が出来る所。
毎月月末に家賃を振り込むとか、自分に給与としていくら振り込むとかできます。
さらに振込手数料の回数があるとなお良し。

個人的にオススメなのは「住信SBIネット銀行」です。
コンビニATMが利用でき、管理画面が便利、アプリもある、月1回から振込手数料無料でランクに応じて無料枠が増えますよ!


作る際もネットで申し込んで、本人確認郵便で届くので手軽に解説できます。

確定申告は青色申告を前提に。最低限の簿記の理解も。

確定申告をする必要がある場合は基本的には青色申告ですることを前提にしましょう。

申告は
・青色申告(複式簿記)控除65万円
・青色申告(単式簿記)控除10万
・白色申告 控除なし

と3つの方法があります。
最初から控除額65万の複式簿記の申告をするように会計ソフトを覚えたりするほうが望ましいです。特に後に書いてある税金の話を聞くと余計にしたほうが良いと思うでしょう。

どう転んでも帳簿は作らないといけないし、今は会計ソフトも進化して仕分けもし易いのでどうせ打ち込むなら控除が大きい複式簿記ではじめることを前提にしたほうが良いです。あとから複式に切り替えるっても手間なだけです・・・

簿記については本当に必要最低限だけ知っておくと良いでしょう。
自分の事業のお金の流れ、体質を知ることができます。

簿記について知るならコチラが参考になります。
資格取得について考える~社会人生活17年間で最強の資格は日商簿記2級でした。 – あいむあらいぶ
簿記の基礎と基本について10分くらいで分かるようにまとめてみる – ゆとりずむ
ビジネスパーソンなら知っておきたい、簿記2~3級レベルの知識が身につく記事8選!

簿記は非常に地味ですが、役立つというかお金が身近になるという意味でオススメですので少しでも興味を持っていただけたらと思います。

税金に対して知っておこう

課税所得330万で税率が10%→20%に上がる(注:控除も増えるけど)

今年初めて売上600〜800万ぐらいに一気に上る人は要注意な話。

まぁまずコチラの表をご覧ください。

課税所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円を超え 330万円以下 10% 97,500円
330万円を超え 695万円以下 20% 427,500円
695万円を超え 900万円以下 23% 636,000円
900万円を超え 1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円を超え 4,000万円以下 40% 2,796,000円
4,000万円超 45% 4,796,000円

控除額も上がるんですが、税金がここで10%→20%になっていると思います。

参考:グラフで見る所得税(税額と実際の所得税率) Ver.2 最高税率45%対応版

こちらの記事の線グラフを見てもらうと分かりやすいのですが、課税所得(売上から経費、控除額などを引いた課税対象額)3 00後半〜700万ぐらいで一気に駆け上ってきますがあります。

僕も近年ここを通ったのですが売上上がってるのに実際に使えるお金はあまり増えずヒィヒィなりました。

年4回の市民税が10万超えたあたりから節税対策に対して慌てだし始めました(汗

売上が少なくてもちゃんと経費計上する癖は身につけて節税意識を持っておくことをお勧めします・・・

具体的にイメージしてもらうために参考探しました。

参考:税金・保険でいくら引かれるの?フリーランス(個人事業主)の手取り年収シミュレーション 

こちらの記事内に「36歳・フロントエンドエンジニア(企業常駐型フリーランス) 性別/男性 扶養家族/あり(妻34歳・子ども6歳) 居住地/東京都世田谷区 現在の年収/840万円 正社員時代の年収/550万円」の税金シュミレーションがあります。

結果だけ言うと売上840万に対して住民税+所得税で100万近くなっていることが分かります。健康保険や年金も加えると200万近くなります。月70万貰っていても16万ぐらいは吹っ飛びます。上記は配偶者、扶養家族がいるので単身だともっと金額上がるでしょう・・・いや、税金対策の大切さを少しは理解してもらえたと思います。

売上1000万超えで消費税の支払い義務

さらに追い打ちをかけるような話。
前々年の売上が1000万を超えると消費税の支払い義務が発生します。

・詳細を言うと開業2年以降
・1月から6月でで1000万以上の売上が出た場合は支払い義務発生

よくわからないですよね?・・・下記読まなくても良いですが(おぃ)

参考:納税義務の免除 – 国税庁

消費税関係には「課税売上高」という単語がでてきますが、それについては

参考:基準期間の課税売上高とは何か

正直ちんぷんかんぷんですよね?(笑
なので税金対策も含めて売上が1000万近くなってきだした人はもう税理士とかに任せたほうがオススメです(ざっくり

とにかくここで伝えたいのが、いきなり8%持ってかれると相当痛く、ジリ貧で経営してると資金ショートもありえるので、もし消費税の課税ラインに近づいたらジリジリじゃなくて余裕を持って一気に飛び越えるような動き方を必要になります。

売上を上げていく人は事業計画の中に注意点として頭の隅っこに置いておいて下さい。

確定申告に何が申告できるか把握しておこう

一体何と何を経費として申告できるか、控除として申告できるか一通り把握しておくことお勧めします。
僕は当初健康保険を任意継続してると、支払い証明書もらい忘れたなんてことも僕はありました(汗

例えば控除として申請できるのは以下のようなもの。
・国民健康保険控除証明書(任意継続、文芸美術国民健康保険とか )
・国民年金保険料控除証明書(年金)
小規模企業共済等掛金控除証明書
・住宅ローン控除
・寄付金控除(ふるさと納税をした場合など)
・医療費控除(高額医療費など)
・雑損控除
・配偶者控除
・扶養控除
・寡婦(夫)控除
・障害者控除

まとめると、もちろんしっかり稼いで税金払う事自体は歓迎すべきことですが、僕が言いたいのはジリ貧でギリギリな経営してると税金が原因で資金ショートは十分ありえるので気をつけて欲しいため、こういった知識に関心を持って欲しいです。

freeeから弥生の青色申告オンラインに乗り換えた意外な理由

基本的に初めて確定申告するって人にはfreeeで良いかなと思います。あの自動化は素晴らしいものがあります。しかし、僕は弥生の青色申告オンラインに乗り換えてしまいました。

どうしてかというと、キーワードは「帳簿

実は僕は商業高校出身で簿記も資格も持っています。
(知識レベルは日商2級(商業簿記)程度までは勉強した)

freeeなど最近の会計サービスはめちゃくちゃ便利で簿記を知らない人には神!って思うレベルの完成度です。

しかし、ちょっとこれ自動じゃなくて自分で帳簿を〜って考える人には自動過ぎてやっかいだったりします。

売上が上がってきて、いざ帳簿や確定申告・節税対策をしようとなった際に現状まだまだfreeeに対応できる税理士さんは少ないように感じます。特に地方だと余計に^^;

(なお、freeeの肩を持つと、税理士・公認会計士の認定アドバイザーを募集・公開もしてるのでここからパートナー探すと良いかもしれません。)

ということで自分が触りやすく、
将来的に税理士さんともスムーズにやりとりができるよう、弥生の青色申告オンラインに乗り換えました。
(昔はWindowsのソフト使ってたが、Macに乗り換えて困っていたのでオンライン版でて助かったw)

フリーランスでもっとお金を稼ぐには?

とてもフリーランスはもちろん、法人の方も相談内容として多いのがコレ。

お金を稼ぐことは、リスク・責任とトレードオフ。
フリーランスも自由気ままな働き方ではありません。それに見合う責任を背負っていての自由です。

Webサイト一つとっても・・・

という感じで生まれる結果、責任のフィールドが大きいほど単価も上がっていきます。

どうして単価が上がらないんだ?と嘆くのは簡単ですが、もしお会いした飲食の経営者が「牛丼が1000円で売りたいのにみんな300円しか払いたくない客ばかりだ…」みたいなことを嘆いてる人を見てどう思いますか?

いやいや、牛丼に1000円は払えないだろ・・・ってなりますよね。こんな当たり前の事が分からなくなってる人がめちゃくちゃ多いんです!

商品変えるか客層変えるとか色々と手段ありますが、稼げないと嘆く経営者やフリーランスの多くはこんな感じで客観視できないケースが多いのです。

お金持ちのストレスの原因はお金?なぜ金持ちはベンツを買うのか

余談ですが、僕の周りで年収が何千万というレベルに到達できてる人はお金の使い方で苦しんでます^^;
(※これはフリーランスに限らずの話)

このレベルまで行くと残しても上述の通り、かなりの割合を税金に持っていかれるので少しでも使ってしまおうとします。

見栄でベンツを買う人もいるでしょうけど、
税金対策の社用車としてまとまってお金を使えるならとベンツに乗る人もいるんです(笑

調べるといっぱいコレ系の話がでてきます。

以前僕の知人のアルバイト先が税金対策でできた花屋さんでした。

来客は1日2〜3人。
誰もこない日は流石にまずいからと自分で何か一つ買う感じでずっと暇って言うてました。
(今はそのお店なくなりましたが・・・)

そういう税金対策に何かしらにお金を使いたい人たちは世の中に一定数いるようで僕も何人かから相談されたことがありますし、そういう投資を受けるかも?という悩み相談も過去何人か受けることがありました。

将来めっちゃ稼ぎたいと思ってる人は税金対策とか小さいこと気にならないような勢いで稼がないとちびちびじわじわ上げていくと面倒な壁にいっぱいぶち当たりますよ(汗

さて、いかがでしたでしょうか。
こんな感じで収入が増えてくると「お金の体質」も考えないといけなくなります。

売上が増えてくると税率も上がるためお金を残しにくくなります。何にどう経費を使うかが問われます。

自社サービスをお持ちなら広告費に投入するとか経費として計上できて、なおかつ自分の利益に貢献できる選択肢をたくさん持っておくと良いでしょう。ぜひこの記事を読んでお金に対する関心を高めてもらうとうれしいです。

お金の勉強になる記事書きました

2018年にYoutubeLiveでクリエイターフリーランスのお金の話に関する配信をしました。その際のコンテンツをフリラボのほうで記事をまとめていますのでぜひご覧ください。

フリーランス・副業を準備している、始めたい方のためのお金や節税について学べます。

Bio

カッシー(樫本祐輝)

株式会社クリエイティブユニバース代表取締役。
クリエイターはもっと幸せになってもいいんだ!と「クリエイティブな人に幸せを」を理念に活動。

2017年に法人化。現在は事業戦略クリエイティブ・プロデューサーとしてコンサルや、クリエイター・フリーランスギルド「TheCreative」を主宰。大阪東京合わせて80人を超える。フリーランスカレッジ、クリエイター200人祭りなど主催。

クリエイターで個人で稼ぎたい人へ

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