その仕事、10年後もやってますか?〜Webデザイナーの下がる対価と将来について〜

New! 2017.11.23@あべのハルカスにて登壇します。話を聞きたいという方ぜひご参加ください!


30回以上突破!定期開催のフリーランス独立セミナー東京/大阪

こんにちはカッシーです。

ちょっと考え深いテーマをたまには書いてみます。
よく「その仕事10年後もやってるの?」なんてフレーズを聞くことがあります。

WebデザインやHTMLコーディングでずっと働き続けるのはちょっと・・・と言う人もいれば、ゆくゆくはディレクターとか上流職になりたい、独立したい方もいらっしゃるでしょう。

以前フリーランスとして独立した時はFlashクリエイターとして独立しました。

当時僕はFlashの仕事を10年後やっててもいいなと思えるくらい楽しい技術だと思っていました。しかし残念ながらスマートフォンの普及などに伴いFlashクリエイターとしての仕事はほとんど亡くなってしました。

このように理想の職だと思っていても数年で状況が変わってしまうこともITの世界では珍しいことではありません。イノベーションが起これば切り捨てられていく世界もあるのです。

今のWebデザイナーの仕事を10年後もやっていたい!
そう思ってる人ってどのくらいいますでしょうか?

今回はWEBデザイナーを例にやりがいや、単価が下がっていく必然性に触れ、日々の仕事の意識について僕の考えをお話ししたいと思います。

下がる報酬対価・収入編

専門スキルの割に評価が低いIT土方

WEBデザイナーって独学でスキルを習得したり、専門学校などに通ってスキルを習得する必要性がある割に給与や評価などが一般職(事務)とかの毛が生えた程度で、営業など他の職業と比べて価値が低い場合がよくあります。

また制作単価は下がっていく一方で、
以前と比べて僕の身の回りにはHTMLコーディングオンリーとかWEBデザインオンリーみたいなフリーランスは減り、わりと総合的なスキルや、何か特化しているスキルが高い人が今も残っている印象があります。

このような背景で僕が思うのはWEBデザインって専門スキルでありながら、職業柄情報量に恵まれ、習得の敷居がどんどん下がっていくことが影響している考えています。

情報が増え、習得コストが下がったのは嬉しいことですが、それによりライバルの急増や、JimdoやWixといった簡単にWebサイトを作ってしまうようなサービスも続々と登場しつつあります。

“情報サービス業”という認識はありますか?

WEBデザイナーなどは一見「作っている」感覚から制作することに価値があると思いがちですが、僕らのWebサイト制作・デザイン・プログラミングなどの仕事は「情報サービス業」という業種に属します。

つまり作った事に対する価値ではなく、お客に対し提供できたサービスにおいて対価を得ていることになります。この認識を履き間違えている人は

・これだけ作ってあげてるのに理解してくれない
・これだけ時間がかかっているのに値段交渉してくる
・専門性があるはずなのに立場を低く見られる

といったことが起こります。

同じことができる会社や人が増えれば、そのサービスを提供できる人は増え、結果として今まで提供していたサービスの価値は相対的に下がってしまいます。

では単価を上げるために必要なのは「サービス」としての価値を上げること注力すべきであり、自社だけではなく、業界全体の中で自社(自分)の価値というのをより意識する必要があります。

ここ近年ではWebサイト制作においては作るだけではなくマーケティング(広告戦略やSEOなど)、集客や売上げアップに関する知識を求められる傾向にあります。

もしあなたや会社が何も成長してない場合、周りはどんどん凄まじいスピードで成長するので結果としてあなたは相対的に価値が減っていき、サービスとしての価値が下がってしまいます。

さらに状況が悪化し続けるのは、次の理由が考えられます。

若くて出来る人はどんどん増えていく

正直に言います。

僕らぐらいの30歳以上のIT技術職系の人は覚悟しないといけません。

なぜなら特に僕らの職業の仕事はどんどん良質な情報が提供され続け、その情報を元にスキルを身につけた若者がどんどん増えるからです。

WEBデザイナーじゃないプログラマーや専攻しているわけではない大学生でも最近はWEBデザインやHTMLができたりします。

もはや、プロの専売特許というのはググってもでてこないような情報を持っているような人だけでわずか数年で状況は大きく変わっていきます。

また書籍の「14歳から覚える〜」みたいな本も登場しており、対象の低年齢化も進んでいます。

パソコンを触りたい人が触ってきた時代が減り、これからは当たり前のようにパソコンを触ってきた世代が業界にどんどん増えていきます。

このようにプロじゃないのにプロ級な人もあなたの知らないところでどんどん増えているのです。

環境が良い状況で習得した彼らは新たなセンスを産み流行となり結果として僕らの今のデザインは「古い」扱いされる日が来るかもしれません。

業務的な経験はともかく、こういった若い世代に対抗するためには僕らは常にスキルやセンスを磨き新しいことを習得する必要があります。

給料は上がらない時代に

給料を上げるのは至難の業です。
年功序列の時代は終わり、多くの中小企業ではスキルや成果によって
給料が決まっている場合が多いと思います。

そのため給料を上げるためには自分の評価を上げ、なおかつ売上を会社にあげさせないといけません。

また心理学的にも、給料を上げるということは一時的にしかモチベーションに影響せず、一度給料が上がってもさらに給料を上げることを望むため経営側からすると給料を上げることは非常に難しいことです。
(不満解消としてほんのちょっとずつ給料は上がるかもしれませんが・・・)

給料上げようにも、サービスが向上してなければ現状維持=価値の低下になるので個人としても会社全体としても利益は上がらないでしょう。

自分の見ている世界だけではなく、市場の価値を見よう

会社で給料を払う金額が20万〜30万程度しか報酬を払えない会社も増えています。もはや専門職というにはあまりにも評価が低い状況でしょう。

参考の情報でいえばDODAが発表している「平均年収ランキング2016(平均年収/生涯賃金)」を見ていただくと分かりますが、調理や事務系に続いてデザインやイラストなどの仕事が続いているほど状況は思わしくありません。

ここまで来ると、給料20万なんて我慢量みたいなものでして正社員だったとしても残業代はでない、ボーナスはない、自分の将来性もないとなると非常に危険です。

特に忙しすぎる場合、時給1000円も切るというならばあなたやあなたの会社の感覚は狂っているというてもおかしくない状況ということを自覚しましょう。

誰にでも僕はフリーランスを勧めるわけじゃないですが、さすがにその状況よりは多少収入が減っても好きな人やペースで仕事ができるフリーランスのほうがオススメだなと感じます。

 

将来について

10年後の自分を想像する

こんな時代に正直10年後なんてどうなってるか分かりません。
どのように人生転ぶか分かりませんし、画期的な発明があるかもしれません。

でももし今の環境や自分のスキルに満足してない人や将来習得したいことなどがある人は今からでも何か行動するべきです。

明日をつくるのは今日の行動です。
そしてそれが積み重なって1年後、5年後、10年後の自分を形成します。

自分がやりたいこと、実現したいことに少しずつでも向かわなければ今日とまた同じ日が明日も、1年後も、5年後も、10年後もやってきます。

食べ物に例えると毎日ファーストフードやコンビニ飯で10年も過ごしたらどう考えてもよく無い体になっているのは容易に想像できます。

線路に例えると毎日一歩ずつ線路を組み立てていますが、右のほうにある方向を目指したいのに、何もせずまっすぐ進んだり、何も考えず右にいったり左にいったり線路を作る人もいます。

多少右往左往しても目指したい場所をだいたい決まっていれば目的に近い将来を手に入れることができると思います。

だから「目標」というものは多少あやふやでもある程度ポイントを決める必要があります。

なりたい自分に向かっていく

給料を上げたいと思うならば会社の利益に貢献するスキルを磨くのが良いでしょう。

転職したいならば転職先に有利な知識や実績を整理したり準備をしていかなければなりません。

将来やりたい仕事があるならばその仕事を少しずつでもやってみたり、経験者と交流したり必要です。

起業したい・フリーランスになりたいと思っているならばそれにともなう知識や資金、パートナーなど集めていかねばなりません。

僕は将来このような考えを広め、業界の意識を高めていって欲しいと思っています。だからこうしてブログを書いて皆さんに読んでいただいています。

目標も夢も無いなんて言うならば

そんな人はすでになりたい自分を実現している人か、単純に意欲がない人か、今日を過ごすのでいっぱいいっぱいな人たちでしょう。

もし目標も夢も無いっていう人でも今現状抱えてる不満は一つぐらいあると思います。

10年後とはいわず、目の前の問題を解決していく意識を持つだけでも成長していくことはできますのでゆっくりなりたい自分を探せばいいと思います。

じゃあ、これからWebデザイナーは将来に向けて何をすればいいのか?

お客が求める価値を最大化できるために

いろいろお話させていただきましたが、一番大事なのは「どうしてあなたにその仕事を依頼するのか?」です。

・収入を上げたい
・集客したい
・会社の知名度を上げたい
・効率化したい
・情報を伝えたい

様々な相手が求める理由が存在します。

その問題を解決するにあたって「Webデザイン」は方法は手段でしかありません。より本質的に相手が求めている事を解決できる知識や経験を手に入れましょう。

2011年〜2017年現在は僕は「経営」「マーケティング」をオススメしています。

それがどうしてかというのはコチラの記事で解説していますのでぜひご覧ください。

フリーランスも必見!クリエイターが3年後、5年後を見据えて今すべきこと

2015年に開催した「3年後の自分は大丈夫?悩み爆発クリエイター100人祭り!」で登壇し、アンケートでブッチギリの評価を貰った内容です。この内容を見て弟子入りしてきた人がいるほどですので見て損はないかと思います。大阪であればスクール的なものも提供していますので、もしマーケティングを学びたいと思ったらお声掛けください^^

別の知識・経験と掛け算で勝負する

上述のマーケティングや経営やおそらく必須と言うべき方向性なのですが、それ以外で言えば写真・映像・プログラムといったスキル系はもちろん、医療や不動産など専門知識があることが強みになる場合もあります。

例:
・Webサイト制作 x 金融や医療など法律が厳しい業種の文章を書ける
・Webサイト制作 x イラストを使って視覚的に分かりやすいコンテンツを作れる

1つのカード(スキル)だけで勝負するのではなく、複数のスキル・知識を用いることでより自分のポジショニングを作れる方法を編み出すと良いでしょう。

実際にこれらの考え方で
・30代未経験からわずか2年でフリーランスとして独立
・文系大学生をプログラマーとしてそのまま独立
・実務経験3年無いけど独立したら収入倍になった
・知名度なしコネ無しからWebから仕事が来るように

など数々の方法でクリエイターやフリーランスを転職・独立させています。
これらは理想論ではなく、現実的な「生存戦略」と思っていただくと良いかなと思います。

以上ご愛読ありがとうございました。
クリエイターやフリーランスを支援し続けて感じたことをご紹介させていただきました。

まだまだIT・Webの業界は改善の余地があります。
何もしないとたしかにどんどん状況は悪くなりますが、それでもまだまだWeb業界はポジショニングや新しく市場を開く余地がある状況には違いありませんので頑張っていきましょう!

以上カッシーでした!








  • 24歳Webデザイナーです。
    刺さりますね・・・。今の自分の状況に漠然とした不安、不満は持っているのですが、自分をどう変えていくべきか分からない事を言い訳に何もしてなかったです。
    でもそれは明確な目標が決まってなかったからなんですね。目的がないと手段も考えられませんから、まずは自分なりの目標設定を考えてみようと思いました!

  • Pingback: クリエイティブで独創的なwebデザインや引き続きiphone関連など今日のまとめ | WDS()

  • Senchangさんはじめまして!
    コメントありがとうございます!

    Senchangさんが考えるきっかけになれて光栄です。
    今回の記事で何かしら「目標」があることの大事さと、
    現状維持の危険性について伝わればと思って書きました。

    ものすごいベタかもしれませんが、
    目標があるというだけで、無意識に自分がその方向へ行こうと
    判断するようになります。ぜひ何かしら良い目標ややりたいことが設定できるといいですね!

    現状どうしたらいいかみたいな
    相談もtwitterやメール(yk[at]stid.jp)で相談載ったりしています。
    もし何かお悩みとかあればお気軽にメッセージください(*^_^*)

    カッシー