こんにちは、カッシーです。
2019年11月4日に大阪で私達が開催した「クリエイター祭り」で登壇した内容をブログ版でお伝えしたいと思います。(内容は登壇内容とは若干変化あります)
クリエイター祭りとは?
2015年から僕が運営する招待制フリーランス・クリエイターギルドTheCreativeのメンバーで開催するクリエイターが考えるクリエイターのためのイベント、それが「クリエイター祭り」(クリエイター200人祭りとも言われる)です。
一般的なイベントは有名な人が喋るからと集客しますが、このイベントの最大の特徴として「一歩先をゆく先輩の話し」を中心に、クリエイター多数決、名刺・ポートフォリオ置き場・相談ブースなど様々なコンテンツでクリエイターの未来を考え、明日から頑張ろうと思える交流イベントです。
公式サイト:https://fes.thecreative.jp/
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000036835.html
今回私はトークセッションも担当し『クリエイターの未来はどうなる!?秘密を解くカギは「○○」だ』というタイトルでお話したのでその内容をブログにもシェアしたいと思います。
将来どうなっていくのかイメージがあるか?
会場にいる170名もの方に質問してみました。
「将来、どうなっていくかイメージがつく方はいますか?」
そうすると1人だけが手を上げました。
そう、今将来をイメージしろって言われてもそんな状況が普通です。
現在、少子高齢化をはじめとする将来への不安はたくさんあります。
先が分からないから何をすべきかも分からない。
今、僕らが局面しているのは情報は多い、進化の早い情報化社会かつ、先が見えない中で何をどうやって生きていくのか?クリエイターとして、人ととして、日本人として生きていくために問われる状況です。いや〜むずい!
努力して無駄なら楽な道を選択したい時代へ
現在人生の選択肢はたくさん増えました。
しかし、将来に悲観的になったり、自分はもうこんな人生だなと諦めてしまったり、頑張っても結果が出ない。頑張っても報われない、そうすると何が起こるかというと、人は少しでも楽な道を選ぼうとします。
その結果が会社辞めたいフリーランス層の増加や、今の低収入でフリーター・派遣でいいかなとか、独身でいいかななど自分らしく生きれるという一方で泥水を啜るような泥臭い努力をするかと言われると多くの人が嫌がる時代にもなりました。
まぁでも人それぞれゴールは様々なので否定するものではありません。
しかし、僕としては情報化社会・グローバル化が進む現代、そして少子高齢化社会で悲観的な今こそ落ちていく波に引きずられないように努力すべきと思っています。
日本経済がなんて言い出したらきりがないですが、おおよそほとんどの人が
・収入が安心して増えていくイメージが沸かない
・自分で精一杯で結婚・子育てなんて考えられない
・老後も働く必要がある
・親の介護などが不安
このような様々な問題を将来に抱えたまま見て見ぬ振りをし続けてるような状況なのに、何も手を打とうとしていないように感じます。
僕はこの辺を考えるとめちゃくちゃ焦っていて、今動ける30代のうちにできる限りのことをしなければと思っています。
クリエイティブやITの専門スキルが教養になりつつある
現在の若い方の活躍には眼を見張るものがありますが、IT・クリエイティブ・マーケティングなどを生業とする僕として感じる脅威としては、クリエイティブやITなどが専門スキルではなく教養になりつつあるという事実です。(スペシャリストが居なくなるという話ではなく、下の層が専門職ではなくなるという意味)
勉強できる情報はたくさんあり、Youtubeには無料で学ぶべきことはたくさんあります。
また、最近の若い子は別にデザイナーと名乗って無くてもデザインできたり、動画できたり、プログラミングできたりといったことも珍しくなく、「専門スキル」ではなく「やりたいことを実現するのに必要な知識」程度でお金をもらえる次元に到達してる方々をたくさん目にします。
まだまだ発展途上だと思う人や、やりたいこと、叶えたいことがある人は挑戦し、新しい経験が積み上がり続けていきます。一方で何もしない人や楽な道を選ぶ人は選択肢が減っていき現状維持=衰退という状況になっていきます。
ここ1年ほどで出会った学生だけでも
- クリエイティブ/エンジニア系新卒フリーランス(1人2人じゃない・・・)
- 学生のうちに1,000万以上稼いじゃう子
- 国際協力とかしながらデータサイエンティストもしてる頭いい子
- 会社作っちゃう子とかざらにる
なんかそんな20代前半の子の話聞くとおじさんもっと頑張らなきゃ・・・って思いますよもう(´Д⊂ヽ
クリエイティブなどの理解が広まることは良いことで、様々な事業の中でクリエイティブの重要性などを理解してくれる人は増えます。ただ一方でライバルも増え、より二極化し、より本物じゃないと生き残れなくなる時代にもなりつつあります。
だからこそ本気で向き合わないと行けないわけですが、上述してるように将来に悲観的になり、楽な選択肢がたくさんある中でもっと努力すべきとは頭で分かっていても
「めんどくさい」
ただその一言につきます。(いや、実際同じ人間だから分かるよ・・・!)
でも、そのめんどくさいを超えて、本当に大事なものを手に入れるためにはどうしたらいいのか?僕はそれをこのセミナーでは次のように説明しました。
クリエイターよ、もっとワガママになれ
年々ビジネスのハードルは下がり、フリーランスもハードルが下がり選択肢の一つとなりました。優秀な学生も昔は学生団体を設立とかでしたが、最近では会社作ったり何なら売却までしちゃいます。そんな中重要なのは仕事を「貰う」という感覚から「創る」という意識が重要になってきました。
今、SNSも普及し、人の個性を尊重する時代となり、グローバル化も進んだ今はより個性を出せば出すほど見つけてもらえる時代となりました。
世の中に「尖った」個性を発信すれば、自分を見つけてもらえる。
人と違う表現をすれば話題になる。バズる。
つまり、クリエイターに有利な時代になったと思いませんか?
だからこそ、このクリエイター祭りでビデオ出演した筋肉イラストレーターのかまたさんのように、自分の好きなこと、フェチなこと、自分が大好きなこと、続けられることに尖ることが自分の生存戦略になります。
これらを一つに言葉でまとめました。それが「クリエイターよ、ワガママになれ」という僕からのメッセージでした。
君はPRの意味を知っているか?
今めちゃくちゃ世の中には情報が溢れています。ブログやSNS、動画・・・選択肢は多いほうがいいとは思うけど、多すぎて何を信じればいいのか分かりにくい、そんな時代になってきました。だからこそ分からない人はコミュニティで分かる人の話を聞きたい、判断を仰ぎたい。だからオンラインサロンとか流行る。
そんな情報が多い社会だからこそ大事だと感じるのが「どうPRするのか?」です。
PRと言うと「広報」の印象が強いですが皆さんは「PR」は何の略か知っていますか?
PRとは「Public Relations」の略で
Public = 公の
Relations = 関係
つまり、コレを僕は「社会との関係性を証明せよ」と解説しました。
ただ仕事欲しい。ただ稼ぎたい。
だけじゃまだPRが足りない。
なんのために?
どうして?
その仕事をするのか?
それを自らに問い続け、自分の世界観、ミッション、ビジョン、理念などに落とし込んでいく。
「あなたに仕事を依頼することはどういう意味があるのか?」
それがより問われる時代になりつつあると感じています。
でも、そんな大層な事言われてもどうしたらいいか分からないよ・・・
そんな人にこそこのセッションで忘れずに持って帰ってほしかった言葉、それが・・・
「クリエイターよ、ワガママになれ」です。
もっとワガママに、貪欲になり、理想に対してアンテナを立て、挑戦しないと次の未来が見えないのです。
正直もはや時間を失っていくという意味では悩むのもタダでは無いと思っています。
勇気の出るワガママ事例
でも実際そんなこと言ったって・・・。もちろん分かります。だってしゃーない。人間だもの。
やりたくない理由は正直たくさん簡単にでてきます。
ここで勇気のでる良い意味でワガママな事例をご紹介しましょう。
事例 40代から漫画家の道へ「王様ランキング」
初めて見た時は「お、この作風でWeb漫画なんだ」と目についたのですが、呼んでみると面白くて一気読みしてしまいました。作者の十日草輔さんは、Webの仕事をされてて絵本作家など目指したそうです。僕も一ファンとして更新楽しみにしています。
詳しいインタビュー記事はこちら
ワガママですね。(良い意味で)
事例 証券マンから3Dモデラーに。憧れのスターウォーズに仕事へ
海外証券マンから40代からモデラーに転職。スターウォーズやアイアンマンなど有名な映画にも関わった日本人3Dモデラーの話。
参考記事:GIZMODE 証券マンから転職した3Dモデラーはいかにしてミレニアム・ファルコンを作ることになったのか「今の仕事で一番役に立ったのは、プラモデル作り」
40代からハリウッド目指すとか・・・・ワガママですね。(良い意味で 2回目)
事例 7年間負けられない戦い!FC淡路島
僕には20代前半からお世話になっている経営の師匠がいます。
それがこの淡路島のクラブサッカーチーム「FC淡路島」のオーナーである庄田竜さんです。
長年関東にいらっしゃったのですが、現在このFC淡路島のために、地元淡路島の未来のために、そして自身の「Jリーガーになりたい」という夢のために自らサッカークラブチームを立ち上げました。
コンセプトは「7年間、負けられない戦い」「リーグ昇格できなければ撤退」というルールで本気で取り組んでいます。幸いなことに2年間公式戦では負けなし、先日の第26回全国クラブチームサッカー選手権大会ではダークホースとして見事優勝まで飾り、全国のサッカーファンに話題を呼びました。(サイトも僕が管理してるんですけど、アクセスが10万PV超えました)
選手兼オーナーという立場で7年かけて40歳でJを目指すという企画で今2年たったところです。
オーナー庄田さんのブログも面白いですよ。
自分でサッカーチームごと創るなんて・・・ワガママですね。(良い意味で 3回目)
「本気」の人が信用される時代へ
「将来良くならないなら楽な道にいきたい。」という気持ちも分からなくもないですが、どうせなら人生自分がやりたいことに本気でチャレンジして突き進んでみることも大事ではないでしょうか?
マーケティングなどビジネスの知識も普及し、情報が多い社会の中でこれから本当に周りに応援され、成長し、結果を出していくのは「本気」の人だと考えています。
今の社会は最低限食べ物も住むところもインフラが整いどうにかなりました。
だからこそ物質的な「モノ」ではなく、「ストーリー」や「未来」を欲する時代になりつつあるなと僕は考えます。
「めんどくさい」を突破できるほどの「本気になれることに挑戦」するからこそ、ストーリーや信用が生まれ、仕事やファンが集まり、理想が叶っていきます。
これが、今僕が多くのクリエイターに伝えたかった「次の時代のクリエイターの生き残り方」です。
おそらくクリエイターに限らず多くの企業や国にも問われることでしょう。
目の前にお金の問題、人間関係の問題、様々な悩みの壁はあると思います。
でもちょっと冷静に考えて欲しい。まだ手は残されてませんか?
自分一人の知識だけで判断していませんか?
しょうもない感情や噂に振り回されてませんか?
実は努力してるようで楽な道を選んでいませんか?
「あなたは本気で◯◯をやっているのか?」
改めて一度自分に問いかけて見てください。
その問いに確固たる自信をもって答えれる軸・核・理念などを色々なチャレンジや学びの中で育てて見つけて欲しい。あなたの未来の道をクリエイターらしく、自らで創りましょう。
Creative Happy Life
幸せな未来は、自らで作ろう!
クリエイター祭り関連記事
Twitterに現時点で上がっているスタッフ・参加者のブログ記事・参加レポートを紹介しておきます。
司会 村松さん「引き受けるか悩んだイベントの登壇依頼「3年後の可能性を立証せよ クリエイター祭り 怪盗Wの挑戦状」に参加して自分自身を見つめ直すきっかけにもなった」
登壇者 mutsumiさん「【登壇】2019.11.4 『クリエイター祭り 怪盗Wの挑戦状~3年後の可能性を立証せよ~』に登壇してきました!」
参加者 竹光さん「クリエイター祭りに参加して3年後の可能性を解き明かしてきた【前編】」
参加者 東勇輝さん 「クリエイター祭りに行ってきたので「気づき」と「学び」まとめました」
参加者 実咲さん『「クリエイター祭り 怪盗Wの挑戦状 2019 in 大阪」に参加しました』
参加者 まげさん「【レポ】クリエイター祭りにいってみた【感想】」
YATさん toggeterによる当日のまとめ
※他にあったら教えて下さい!
ブログじゃないけど紹介したかったやつコレ↓。おいもさん震えすぎワロタw
(裏話)2019年大阪のクリエイター祭りは超難産だった
さて、今年のクリエイター祭りはとても難産でした。
コンテンツに自信はあるものの、クリエイター祭りと銘打ってる割には事務的にコンテンツが進んでいき、クリエイターらしくないなということで今年は実行委員長という概念を辞め、山本神恵さんにアートプロデューサーをお願いして動くことにしました。
つくっていただいたコンセプトは「ラビリンス・バレット」
悩みという迷宮を打ち抜く弾丸をテーマに脱出ゲーム要素を加えたりなどそれぞれの制作物など進行していきました。
しかし、実際ゲームを企画するのは一筋縄ではなくコレまで以上にマネジメントが難しいクリエイター祭りとなり、結果として優秀なスタッフのマンパワーで乗り切ったヒヤヒヤするイベントとなってしまいました。もちろん学びや生まれる絆、貯まるナレッジなどもありますが、スタッフも僕が幸せにしたいと思っているクリエイター達ですからしんどい思いはやはりさせたくないのが本音です。
今年はGWに東京でも開催しており、それらも良い点悪い点も踏襲してイベント自体は参加したユーザー目線ではアンケートを見る限りでもかなり大成功なイベントでした。しかし、内部的には非常に残念なことに僕の力不足でミス連発したり、信用を落とすようなことも数多くあり、関わってもらったスタッフには大変助けられました。
今年で5回目。
もしも10年続けていこうと思うのであれば世の中の変化と合わせてクリエイター祭りも色々と振り返る時期に来てるなと感じています。
クリエイター祭り自体は僕自身開催はし続けようと思う理由は、
- 初めて参加する交流の場
- クリエイター業界の垣根を超えて出会える場
- 多数派、少数派など自分や業界を客観的に見れる場
- 誰に相談すべきかが分かる場
- これから凄くなりそうなホットな人を知れる場
- 知り合った方同士がコラボしたりする場
このクリエイター祭りは関西のクリエイター業界を確実に強くしたり、悩めるクリエイターに次なる一歩を知ってもらう場でもあると考えています。
だからこそ「クリエイター業界をより良いものにしたい」という信念が僕にはあるのでこういった活動は頑張って続けたいと思っています。
終わって悔しいこと
今回運営的には大変だったけど、コンセプトやゲーム企画はとても良かった。だからこそ昨年200人集まっているのに、今年はうまく立ち回れず130人ほどの集客になってしまったのが悔やまれます。
来年どうするかは、今年のスタッフと振り返りし、来年に編成されるチーム次第ですが今年は攻めた分、僕にとってもこれまでで一番学びがあるクリエイター祭りとなりました。
それはスタッフも同じで、スタッフ内の振り返りのボリュームが半端ない量です。みんな嬉しくも悔しかった。そんなクリエイター祭りとなりました。
この経験を糧にして、引き続きフリーランス・クリエイター支援を頑張っていきたいと思います。
p.s.サンクスメールで案内している招待制クリエイター・フリーランスギルドTheCreativeの勉強会ですが
大阪:12月14日(土)、2020年1月18日(土)
東京:11月30日(土)、12月21日(土)
となっています。希望する方、質問等あればお気軽にご連絡ください!
そして最後にはこんな発表も・・・
さーて、この企画詰めていきたいと思います!乞うご期待!